『別れる力』

伊集院静 

講談社 

2012年12月発売


振り返ってみれば大収穫!先月行った岡山、児島で開催された古本蚤の市「SOHO BOOK MARCHE」。出店されていたお店で購入した一冊。なんとなくは知っていたけど、武豊騎手が尊敬する人と聞いてさらに気になっていた伊集院静さん。別れるをメインテーマに、伊集院さんが自由に思い切り、いろいろな意見を述べられています。 

 

四つの章から構成される本なんだけど、個人的には伊集院さんの毒舌というか、本音が炸裂した後半の部分が特にとても刺激になった。自分が先日乗った電車内。ブランドもののボストンバッグを子供の前にドスンと置いて、茶髪に派手なスーツに横柄な態度。車内で気持ち悪く腰に手を回してくる彼女に満足気な笑い顔を見せる…人それぞれなんかじゃない。こんな恥ずかしい大人になってはいけないと心底思った。地位やお金なんかに振り回されそうになっていたけど、やっぱり損得勘定を抜きにした本物の大人になりたいと強く思わせてくれた一冊。

 

 

『本の街あるき 2015年9月』