『やせる旅』

都築響一

筑摩書房

2007年3月発売


坊主頭の著者が睡蓮が浮いた湖で気持ち良さそうな顔をしてる。お店で見かけたときから、とても印象に残っていた。岡山「ブリゼ」で購入。「旅をしつつも痩せてみたい」。20キロ分の豚の脂肪を前にしての所信表明。すごいワクワクする出だし。編集者、都築響一さんのダイエット・トラベローグ。スタートからいきなり長野で断食合宿、京都のお寺で精進料理。確かに、やせる旅をされているのが伝わってきます。

 

だけど、タイトルに偽りなしの旅はなんとなくここまで。そこからの旅は、体に良いけどおいしそうな食事。ひたすら気持ち良さそうなエステ。2〜3日では到底行けそうにない秘境やリゾートの数々…とても、やせる旅なんていう感じが伝わってこない。「日本のガイドブックは買い物と食べ物のことばかり書いてある」。つい最近テレビで外国の人が言っていた。機内誌などで掲載された記事をまとめたものと聞いて妙に納得。お金と時間と脂肪が必須ともいえる旅。ただ、楽しんでるだけじゃんと思って最後読み直したら…あら?著者の体型に変化が!

 

 

『本の街あるき 2016年9月 ②』