『軍艦島』

坂本道徳、高木弘太郎

亜紀書房

2014年7月発売


香川「なタ書」。このお店があって高松丸亀町商店街。確かにこの通りにあったはずなんだけど…グーグルマップを開いても出てこない。あれ〜っと思ってじっくり検索かけてみたら、なんと閉店されてしまっていた。「ヴィレッジヴァンガード高松アッシュ店」。地下にあったお店。店内も昔ながらのという感じで好きだったんだけど。こちらで購入していた一冊。まさか本を買った場所までノスタルジックになってしまうとは…

 

パチンコ店があった。本を読んでみれば映画館まであった。男だったらご多分に漏れず。端島、通称「軍艦島」と呼ばれるこの島の存在を知った時からワクワクがずっと止まらないでいる。高木弘太郎さんが撮られたモノクロの写真の数々が、さらにノスタルジックな気分を増加させてくれる。本の文章を書いているのは坂本道徳さんという方。やけに感傷的に筆圧強目に文章を書かれているなと思っていたら、なんと思春期に軍艦島に移住して実際に生活されていた。「物質の経年劣化に儚さを感じるのは、文明を生み出した人間だけ」。確証はないけど、こういう感情が特に強いのも日本人だと思う。日本人に、人間に生まれてよかったと感じた一冊。

 

 

『本の街あるき 2017年1月 ❶』