『野宿入門』

かとうちあき

草思社

2012年6月発売


広島の本もあったのに。日帰りで泊まる予定もなかったのに。なぜかこんな本を買ってしまった…広島「アカデミイ書店 紙屋町店」で購入。「いくつになっても「トシ」や「世間体」に、必要以上に囚われないことが大切なんじゃないか、などと思うのです」。いいこと言うじゃん!この部分が決め手。

 

わりとっていうか、かなり単純に本に影響されてすぐ実行するタチ。そんな自分なのに、野宿してみようっていう気持ちに全然なれていない(一応、寝袋は持ってる)。野宿大好き、29歳、独身女性の告白。風変わりな趣味だけど、素敵だと思う。でも、これを人にすすめようとすると途端にトーンが落ちるというか、めんどくさくなってきたのか途中で放り投げてるというか(しっかりしてよ!)、終始モヤモヤする妙なテイストに。寒さや暑さに加え、トイレ問題、職務質問や周囲の人の許可、ヤンキーの襲来など。面倒くさそうなハードルが多過ぎ!とても安眠できそうもなさそう。もし、暖かい布団で気持ち良く寝ている人を近所の公園に引っ張りだす技術をこの本が持ち合わせていたら。憩いの場がポケモンと野宿で埋め尽くされる狂気の光景。想像しただけでもゾッとした…

 

 

『本の街あるき 2016年10月 ❶』