『つげ義春とぼく』

つげ義春

晶文社

1977年6月発売


長井勝一さんの「「ガロ」編集長」を読んで。当時のつげ義春さんのエピソードもよく出てきた。やっぱりこの本を読んだのは大きかった。本は岡山「古書五車堂」で購入。サイン本企画をされていて、本はつげさんの署名入り。なんやかんやで自分が今持っている本の中で一番高価な本です。

 

文章を読む前にマンガの部分だけ先に読んでいたんだけど、かなりのボリュームで構成されている「夢日記」を読んで非常に納得。このなんとも言えない、不思議で不気味な世界観が生まれた理由が少しだけわかったような気がした。後半のご自身のことを語った「断片的回想記」もつげさんのことを知るにはとてもいい内容。「夜が摑む」や「退屈な部屋」などの作品も収録されていてきちんと読めるけど、マンガ単体でガッツリ読んでみたくなったかも。また一歩、つげ義春の世界に引きずり込まれました。