『男の作法』

板坂元 

PHP研究所

1997年8月発売


岡山「万歩書店」。特価本コーナーのワゴン。一度は手に取ってスルーしたんだけど、多分このタイミングでしかもうこの本を読むことはないであろう。もう一度手に取ったら今度は妙に情が湧いてきてしまって、結局レジに持っていってしまいました。日本人はなんでも擬人化したがる。

 

洗練されたスタイルを確立するためのとっておきのマナーとセンスアップの本。イギリスとアメリカで長い間生活されていた評論家の板坂元さん。ご自身が経験されたり見聞きした事柄を余すところなく紹介している。本の基本的なスタンスは海外最高、日本おかしい。最初はおいおいと思いながら読んでいたんだけど、こき下ろしてる日本人のマナーの悪さに次第に自分も辟易してしまい、気づいたら共感しながら読んでしまっていた。「目的地に着いて、停止するとドッとばかりに出口に殺到する」。実際、殺伐とした光景を本を読み終わる頃に目の前で目撃したところ。日本人のマナーがあまり向上してないおかげで、まだリアルタイムに読むことができてしまいました。

 

 

『本の街あるき NO. 21』