『ウイニング・チケット』

小松大幹、河村清明 

講談社

2006年12月発売


以前感想を書いた「馬産地ビジネス」の河村清明さんが原作を担当している競馬漫画。元地方競馬の騎手で、騎手を引退してからは相場眼を武器に高配当の馬券を的中させたり、競走馬の仲介を行う馬商という仕事で生計を立てる主人公、二階堂駿。実家は三代続いた北海道日高の牧場だったが、ある出来事がきっかけで牧場を乗っ取られてしまう。そんな馬商の仕事をしていたある日、牧場を乗っ取ったアイルランドの大牧場「ウイニング・スタッド」の人間が駿の目の前に再び現れて……

 

地方競馬から中央競馬への挑戦、牧場を廃業に追い込んだ相手へ敵討ち。競馬漫画に結構ありがちな設定だなと思いながら読み始めたんだけど、なかなかどうして。ネタバレになるので書けないけど、意外なストーリーのひねりがわんさか!それなりに競馬漫画を読み漁りまくった今の自分にとっても大満足な内容だった。競馬ファンには自信を持っておすすめできる漫画。それにしても河村さん、なんか中央競馬がほとんどほったらかされた感じになっているような気がするんですけど…