『40過ぎてからのロック』

松村雄策、渋谷陽一

ロッキングオン

1995年12月発売


60になっても70になっても一向に引退しないベテラン。40になっても50になっても活動を続ける中堅。いつまでたっても表紙が飾れない若手…ロック新時代突入!10年、20年前に雑誌を読み始めた頃から、やたらめったらそんな言葉が紙面を踊っていたけど、今こそが本当にそんな時代に突入したような気がする。押入れの床が変形するくらい。それくらい溜め込んで読み込んでいた「ロッキング・オン」。ストーン・ローゼズやカート・ コバーンの刊行物と並んで、そりゃあ何度も何度も雑誌の中で目にしていたこの表紙。香川の「なタ書」で見かけて購入。

 

「ロッキング・オン」を自分が読み始めたのは99年。松村雄策さんはコラムなどで見かけた気がするけど、渋谷陽一さんの文章には触れた記憶が全くない。だけど「渋松対談」というコーナーのことはなぜか知っていたという。ミック・ジャガーにジミー・ペイジ。オヤジ二人の濃厚なロック談義かと思いきや、音楽に関係ない話題で盛り上がる盛り上がる。東京弁でやり合ってたかと思えば「松村、いざとなったらふたりでもう一回ロッキング・オンを初めからやり直そうな」。なんだ、仲良いじゃんやっぱりこの二人。

 

 

『本の街あるき NO. 75』