『PIL』

ヤマザキマリ 

創美社

2011年8月発売


前回感想を書いた「宇宙兄弟」にハマり過ぎてしまい、最近はしばらく放心状態だったけど、その直前に読んだ漫画がこれ。もう誰もがご存知、「テルマエ・ロマエ」のヤマザキマリさんの別作品。時は1983年。ミッション系お嬢様学校に通うパンクな女子高生・七海と英国帰りの爺ちゃん・徳四郎が巻き起こすラジカルライフ・コメディー!!個人的にこの漫画に最初に食いついたきっかけは本の内容でもなく「テルマエ・ロマエ」でもなく、タイトルの「PIL」という文字。PILとは1978年、セックス・ピストルズのフロントマン、ジョン・ライドンが立ち上げたパブリック・イメージ・リミテッドという革新的なバンドのことです。 

 

漫画の最後のあとがきでヤマザキ先生が青春時代にパンク・ロックを聴いていたということが、この漫画を執筆されたきっかけだったということを知ったんだけど、なんだか惜しい…つまらない漫画ではなかったけど、ぼんやりした感じの読後感が自分には残りました。でも本のまえがきを読んだらヤマザキ先生も悩んでたみたいで、それですごい納得できた。