『レコード・バイヤーズ・ダイアリー』

内門洋、ミズモトアキラ 

リットーミュージック 

2006年8月発売


本当の本当にお気に入りの一冊。音楽が好きで、なおかつ海外の事や海外旅行が好きな人だったら、絶対楽しんで読んでもらえるんじゃないかと思います。 

 

東京は吉祥寺にあるレコードショップ「ボールルーム・レコード」。中古レコードを中心にロックやダンスなど、様々なジャンルの商品を選りすぐって置いているお店。本はそんなお店の店長、内門洋さんの華麗なる海外買い付け日記。アメリカ、ドイツ、イギリス、カナダと、まさに世界中へ飛び回ってレアで、お買い得なレコードを探す様子が克明に記されている。買い付け日記の中で内門さんの聞き手役をしているミズモトアキラさん(本書ではコラム&内門さんとの買い付け同行日記も執筆)も言われているけど「おそらくは世界で初めて、レコードバイヤーの生き様を紹介した本」。本当にそのとおりだと思う。音楽関係の本でも今までこんな本、読んだことなかった。「アーティスト」や「レコード会社」じゃなくて「レコードバイヤー」…こんな人たちが音楽不況なんて言われている今の状況を切り開いていくのかもしれません。