『珈琲探求』

伊藤博

柴田書店

1984年7月発売


「CASA BRUTUS特別編集 COFFEE BOOK」と一緒に神戸の「エメラルドブックス」で購入。30年以上前の本。面白さを期待してとかではなく、積読させずに勢いで一気にやっつけてやろうという気持ちで取り掛かった。間違った知識も満載なんだろうなと軽く見ていたら、そんなことは全く無かった。今と比べてもあまり遜色のない、充実の内容でした。

 

 「器具を大切に扱うことも抽出技術のうち」。あの人のバットの丁寧な扱い方がとても大好きだった。読んでいる最中にいろんなことがあり過ぎたから、読み終わるのにかなりの時間を費やしてしまったけど、なんとか読了。コーヒーの知識や味覚、抽出や焙煎。今でも全く通用する内容。というよりも、ここに書かれていることが今もそのままに受け継がれている。30年以上も前からこんな貴重なテキストが存在していたのは驚異的だということは容易に想像できた。「先賢のひたむきな探索の成果」。後から何度動画で見直せても、それはもう体験ではない。まるで彼と同じように悩み続けながら現役生活を見ることをできた幸せ。今後の動向も当然楽しみにしている。気がついたらイチローの話をしていた。

 

 

『本の街あるき 2019年2月 ❶』