中崎タツヤ
新潮社
2015年5月発売
一軒につき一冊。積読デブになることを気にしながら、久しぶりの東京。そんな決まり事を自分の中で作っていたんだけど、儚くもそのルールはこのお店であっけなく崩壊してしまった。東京、千駄木にある「往来堂書店」で購入。モノを減らす本を既にパンパンになっているリュックに詰め込む自分の姿…我ながら滑稽でした。
帰りの新幹線。気軽に読み始めたら面白くて、岡山に着く頃にはほとんど読み終わってしまっていたという。漫画家、中崎タツヤさんのもたない本。本を開くと出てくる、まるで部屋を引き払った直後のようなまっさらな仕事部屋の写真にまずは衝撃。そこから中崎さんの断捨離エピソードやテクニックが披露されるんだけど、中崎さんが通った後はぺんぺん草も生えない。これはもう完全に病気だと思う。これだと不気味なだけなんだけど、所々で常人には理解不能なこだわりがあって、それがこの本をとてもマイルドに面白くしてくれています。この人の真似したら部屋からモノが完全になくなってしまう…