堀江貴文
ぴあ
2018年12月発売
鮨屋に修行は必要か?鮨職人になるために「何年も修行するのはバカ」発言をして炎上したというのが三年前。「多動力」を読んで、つい最近この騒動のことを知った。だから、あっという間にタイムリーに本が出たという感じ。他の著書は何度も見かけたのに、この本はなかなか目の前に現れなかった。見かけた時には思わず鳥肌。倉敷「廣文館」で購入。
VS.鮨職人となっているけど、決してバトってなんかはいない。著者がたぶん足繁く通っている七軒の鮨屋、七人の鮨職人との対談集。それこそ鮨を食べた後にサクッと話して、そのまま収録してるような感じだから、両者ともお互いに和気あいあい。リズミカルに話は進んでいく。ユニークだったのが、生粋のエリートな鮨職人があまりいないということ。元ラッパーだったり、元バンドマンだったり、驚くことに元ギャル男だったり。紆余曲折しながら今の場所にたどり着いている。「夜明け前から毎日市場へ」。だから、そんな鮨神話も経験はしても、決してありがたがってはいない。健全で飄々とした鮨職人ばかり。そんな彼らの店だけを目指して海外から飛行機でやってくる今の現状。自分も便乗したい!