中島武
柴田書店
2008年8月発売
コンサルティング会社経営でこの風貌。一見物凄く怪しい感じがするけど…予想に反して本はかなり男らしくてガツンとした読み応えのある内容でとても面白かった。際コーポレーション株式会社社長、中島武さんの「再生」をテーマにした著書。ブルドーザーのようなパワフルな一冊でした。
本では中島さんが展開する「紅虎餃子房」「万豚記」などの飲食店の再生の経緯を実況しながら、業績不振に陥ったスキー場や新規開業デリショップの女性オーナーの物語、後半では旅館業再生プロジェクトなど。多岐にわたる華麗なる再生劇の裏側を余すところなく語ってくれていた。「他店にないインパクトのある店づくりと、インパクトのある商品」、中島さんの再生を成功させている秘訣はとにかくその思い切りの良さが素晴らしいこと、それから尋常じゃないくらいのフットワークの軽さ。しかも奇抜なアイディアをただ次々に生み出すだけに留まらなくて、ちゃんとトレンドの流れも読んで常に先の一手を考えている姿勢は見事というしかありませんでした。一軒の小さなお店が大規模チェーン店に打ち勝つ方法が書かれた必殺の一冊!