『続・日々の100』

松浦弥太郎

青山出版社

2011年11月発売


12000冊の未知との遭遇。どんなホテルなのかはガマンできなかったけど、どんな本が並んでいるのかはエントランスに入るまで我慢を貫いた。それでも漏れ聞こえてきた松浦弥太郎さんの選書。未知との遭遇を大いに楽しみながらも、どこかで著書もあるだろうと下心丸出しで徘徊。見つけたときは思わず声が出てしまったけど、とにもかくにも偶然の出会い。よっぽど嬉しかったのか、まだ前著も読んでいないのに慌ててトートバッグの中へ。神奈川「箱根本箱」で購入。

 

ウイスキーをちびちびやりながら読んでいたら、あまりに面白くて一気にやっつけてしまいそうだったので、半分読んでそこで打ち止めにしておいた。「身の回りの品々と自分との関係をエッセイとして記した一冊である」。この言葉に嘘偽りは一切ない。どっちに偏るようなこともなく、バランス良く二つが自然に溶けあった珠玉のエッセイが100個。清潔で心地良い松浦さんのライフスタイルも垣間見えて、とてもポジティブな気分にしてくれた。ミニマリズムが市民権を得た中でのこの存在感。「愛用とは、その用途を一途に守ることだと思っている」。10分の1でいいから自分もそういう物を持っていたい。

 

 

『本の街あるき 2020年1月 ❷』