『本好きさんのための 東京 コーヒーのお店』

川口葉子、ダ・ヴィンチ編集部

KADOKAWA

2016年3月発売


「コーヒー」でも「読書」でも、瞬時に検索でヒットする。何なら中身も読めてしまう。何なら部屋を一歩も出ることなく、その場で読み始めることもできてしまう。確かにその便利さと気持ち良さは知っている。しかし目の前にある現物。実際に足を運んで、偶然目に飛び込んでくるのがいい。倉敷市立図書館で借りて読みました。

 

大坊珈琲店の大坊勝次さんと片岡義男さんの対談がまずは目当て。「コーヒー一杯でテーブルと椅子が自分のものになる。コーヒー一杯で自分だけの空間ができる」。カッコつけるためや背伸びだけじゃなく、本当に本が読みたいと思い始めた自分にはまさにうってつけの内容だった。写真も豊富で、ページ数も適度に少なめに抑えられている感じだったので、とても読みやすかった。図書館で借りてその日のうちに、本に出てくるような街の珈琲店で一気読み。「いい読書家は姿勢が凛々しいのです」。冒頭で紹介されていた珈琲店、店主の方の言葉。読んでる途中で背筋がピシッと伸びた。神保町「さぼうる」のチーズドック。気になるからここにメモしとこう。

 

 

『本の街あるき NO. 50』