『巷の美食家』

開高健

角川春樹事務所

2005年7月発売


ようやく読んだ!とにかく読んだ!自分にとってはこれに尽きる。どこで買ったのかも全く思い出せずにいたら「お客様はこの商品を注文しました 」。アマゾンで買っていたことが判明。開高健のグルメエッセイ集。間違いなのか、意図的なのか。よくわからないけど、同じ文章がリフレインして、どこまで読んでいたのか混乱したことがしばしば。「「セキフェ」というものをごぞんじであろうか」。オエ…開高さん、この文章が繰り返されたから何度も挫折したんやで…

 

経験の塊のような人。たくさんの国へいって、たくさんの食べ物をシコタマ食って飲んで。今でこそテレビなんかで世界中を疑似体験して歩けるようになったけど、街の空気や匂い、いろんな人との細かいやりとりなどは未だ再現できてるとは思えない。この貴重な経験を開高さんは豪快かつ繊細な文章で世に残せている。素直に羨ましいと思わせてくれる一冊でした。買えるものなら、この経験丸ごと売ってくれ!マネしたい、このチャレンジスピリッツ。でもセキフェには絶対挑戦せえへん!!