猪子寿之、宇野常寛
PLANETS/第二次惑星開発委員会
2019年11月発売
モノからコト。末端に生きる自分でさえ、もうその考えに浸食されてしまって日々を過ごしている。ポジティブな他者の存在。暗いから、他者に気を遣いながら行動していたし、他者と一緒の空間をシェアしながらみんな楽しんでいた。チームラボ高知城光の祭。あるんじゃないかと思う本棚の前に行っても見つからない…スマホの画面を見せて、店員さんがこの美しい表紙の本を持ってきてくれた時の感激と言ったらなかった。倉敷の「喜久屋書店」で購入。コトは嘘をついても仕方ない。周囲を騙せたとしても自分が納得できないから。便利なようで不便な時代。
情熱大陸で見たときと同じ。猪子寿之さんの小4なノリは相変わらず。「あんまり言葉に興味ないんだよね」。そう言っていたけど、水先案内人になった宇野常寛さんが、チームラボのコンセプトを言語化するのに見事に成功させている。目を見張るような美しい写真も満載、作品のコンセプトも本当によく理解できた。だけど気づいた、自分自身のチームラボの作品体験が圧倒的に足りない…言葉では理解できても、身体で理解できていないのが悔しい…未曾有の危機。さらに人類が前に進んでいくはず。ここを乗り越えれば必ず。