デニス・モリス
ロッキングオン
1999年11月発売
説明不要だけどセックス・ピストルズ。1976年、イギリス・ロンドンでバンド結成。1977年にファーストアルバムを発売するも翌1978年、初のアメリカツアーの真っ最中にボーカルのジョニー・ロットンがバンド内の対立などを理由に突如脱退、バンドはその後解散。活動期間はわずか3年程ながら、その音楽やファッション等のインパクトは全世界に影響を与えました。
本はそんなピストルズの絶頂期の頃の瞬間を捉えた写真集。カメラマンはデニス・モリスという人で、当時ベトナムに行って戦場カメラマンにまでなろうとしてた…そんな人が写真を撮っています。「とにかく殺気立ってた(笑)、その一言に尽きるよ」、そう彼が振り返る写真の数々、全ページモノクロだけど、逆にそれがかえって生々しさを強調している。とにかくメンバー4人全員、モデル並みにカッコ良い!パンク・ロックの歴史を伝える貴重な写真集でもありつつ、もうこれは一流のアート写真集(当事者はそんな余裕、微塵もないんだろうけど)。巻末にはデニス・モリスさんと鹿野淳さんのピストルズ対談、大貫憲章さんと渋谷陽一さんのパンク談義も収録。