ムック
マガジンハウス
2011年10月発売
嶋中労「コーヒーに憑かれた男たち」を読んだのが4年前。今思えば、この本からだんだんコーヒーに憑かれていったような気がする。4年も経過すると店の場所は変わっていたし、自分もハンドドリップでコーヒーを淹れるようになっていた。西本町から下山手通に移転されていた「エメラルドブックス」で購入。
発売されて10年近くが経過した雑誌。「ベイエリアで沸騰する、第3世代のコーヒー熱」。倉庫をリノベーションした店内に、完璧に磨き込まれたメタリックなカウンター、整然と並べられたコーヒー器具。今じゃ当たり前になった、ショーケースに宝石のように並べられたパンやスイーツ。とうとう日本に進出した「ブルーボトルコーヒー」を始め、サンフランシスコやオークランド、ポートランドなどベイエリアに位置するコーヒーショップが10年経った今でも最先端に目に映るのはもう驚異的。「第3世代コーヒーは「誰が淹れてもおいしい」が基本です」。雑誌の中でもそう宣言されているように、ケメックスからケトルまで。自宅でコーヒーを淹れるために必要な道具も懇切丁寧に紹介。今読んでもまったく色あせることない。エイジングも効いたクラシックな一冊。