雑誌
マガジンハウス
2011年9月発売
またもや実家の食器棚から一冊抜いてきた。思わず手に取ってみたくなるような独特な言い回しが背表紙に並ぶけど、街とコーヒー。今回はストレートなタイトルの一冊を選んでみた。フルーティーや浅焙りなんて言葉が見当たらない。どのお店もパソコンを持ち込んで作業に没頭するような雰囲気でもない。サードウェーブが到来する前のコーヒーの魅力をグッと濃縮したような記事がずらりと特集されていました。またもや今回も当たりだなあ。
「小さな手紙と光る豆」。いかにもクウネルといった、エバーグリーンな記事を強烈なジャブで食らっていたところに、時空を超えてまたもや目の前に現れたオオヤミノルの相変わらずデミタスな、全国の喫茶店を紹介した記事がこれまた良かった。コーヒーの特集が終わった後の記事も相変わらず充実していて、メインの企画のことを忘れそうになっていたけど、終わりに今でも汎用性が高いコーヒーマップが添付されていて心地の良い後味。最後までしっかり、抜かりない仕事ぶり。普段使っているコーヒー器具の歴史も詳しく知ることができたし。さらに愛着が湧いた。早速、コーノでコーヒーを淹れよう。