いけだいけみ
KADOKAWA
2015年11月発売
特にこれといった不満もない。ある意味順風満帆な社会生活を送っていた、いけだいけみさんが突然会社を辞めてしまう話。「なんとなく会社を辞めてみることにしました」。実際に無職生活を経験していない時なら、すごいワクワクしながら読むことができたと思う。でも読みながら思い出したのは、やっぱりこういう生活はもうしたくないということ。電子書籍で購入。
漫画を読んで共感したのは、思いつきで仕事を辞めたところで結局また再就職しなきゃいけないというところ。「「やる気」を探しています」。自分が経験してトラウマになっているのが、無職生活に入ると恐ろしいくらい行動力が鈍ったこと。淡々とした、いけださんのキャラだったんだけど「休みは仕事をしてこそ輝きを増すものだと実感」、この感覚を持っておられることに心底ほっとしました。「驚くほど役に立つ情報はありません」。いやいや、この危機感を思い出させてくれただけでも十分。仕事を辞めた後の失業保険をもらうまでの流れなんかのシーンは知っておくと役に立つと思う。実際に役立てないように生活しなきゃならないけど。