『サンドウィッチは銀座で』

平松洋子、谷口ジロー

文藝春秋

2011年1月発売


どこへ行こうと1冊。愚直なまでに実践しています。ここで予期しない事態が発生。店内に入って5分もしないうちに、その日買う本が決まってしまった…平松洋子さんの文章、谷口ジローさんの挿絵。このレイアウトでもう瞬殺。選ぶ楽しみは奪われたけど、迷う苦しみからは救ってくれた一冊。岡山「古書五車堂」で購入。

 

どっちがセンスがいいとか、舌が肥えてるなんて言うつもりは毛頭ないけど、先日読んだ「米国人一家、おいしい東京を食べ尽くす」。この本の余韻を残しながら読むと、とても興味深いものがありました。同じ東京でも、選ぶ店も違えば、表現の仕方も目の付けどころも互いに全然違う。「どこでも食べられる料理を頼まれると、ちょっとヘンな感じ。もっと挑戦したほうが楽しいと思うんだけど」。中国の方が見る日本人の注文の仕方。この前、定番の日本の味の素晴らしさに気付かせてもらったばかりなのに、また引き戻された。守りつつ攻めつつ。積極的に外に出かけて、おいしいものに出合いたい。春夏秋冬、でも冬に食べたものの文章が特に印象に残った。好機到来!

 

 

『本の街あるき NO. 34』