『古本買い 十八番勝負』

嵐山光三郎 

集英社 

2005年6月発売


本でどうやったら痩せられるかがよくわかる。ひたすら積読本を消化し続ける毎日。休日にお気に入りの古本屋に行けないのは辛いけど、これ以上積読デブになるのはもっと辛い。もうしばらくは積読ダイエットの日々が続きそうです。 

 

積読ダイエットする前に岡山「古書五車堂」で買っていた一冊。散歩の達人、作家の嵐山光三郎さんが旧知のお仲間と共に古本屋へ押しかけに行くという内容。アウトローな感じの方もいるけど、基本的に皆さん知識人で本物の古本好き。御一行の選ぶ本のセレクトがマニアックで渋過ぎたおかげで、積読本を増やさずに済んだのが不幸中の幸い。ついたくさん買いすぎたときは、近くのコンビニへ寄って宅配便で自宅へ送る。今の自分には到底理解できない嵐山さんの蛮行にある種の感動すら覚えました。恐ろしいまでの古本屋の巣窟地帯。東京に住んでなくて本当によかった。古本屋に行けないストレス発散と、古本屋に行きたくなるストレスが同時に消化できて溜まった奇妙な一冊。