『スターバックスで普通のコーヒーを頼む人を尊敬する件』

山本ゆり

扶桑社

2016年11月発売


ペーパードリップに突如狂いだした、ちょうど一年前。本屋に行ってはまず料理本コーナー。コーヒーと名のつく本には手当たり次第にチェックを入れていた。妙においしそうな料理と、やたら賑やかな文章。「スターバックスって書いてあるけど、全然コーヒーのこと出てこんやん!」。そう思ってスルーしていたけど、最近自分勝手にスタバを再評価し始めていて、改めて気になってきたので手に取ってみた。立ち読みしていた時と同じ。倉敷「宮脇書店」で購入。

 

料理ブロガー、山本ゆりさんの著書。個人の感覚だけど、意外に大阪の人って大阪弁を喋ってくれない。なんやねん、どういう意味やねん、ホコリまみれになったらええねん。ねんねんねんねん……!本は自分の思い込みをブチ壊すかのごとくの大阪弁の嵐!そして音速で繰り出されるノリツッコミの雨あられ!この文体が本当に面白くて、実際に何度かコーヒーを吹いた。年代も近いのか、音楽をネタにしたギャグにもいちいち反応してしまってもう疲れたし…この勢いで一冊埋まるかも思えば、ご結婚前のエピソードなんかは妙に暗黒がかっていたり。とてもバラエティに富んだ一冊。この内容で1000円は絶対お得!