花輪和一
青林工芸舎
2000年7月発売
先日読んだ「冬の本」。本の中で感想を執筆されていた久住昌之さん。もはや自分にとってのヒーローと言っても過言ではない。「この本、何度読んだかわからない」。何度読んだかわからない大好きな漫画原作者が、ここまで言ってのける漫画。もう本との偶然の出会いなんて待ってられない。大急ぎでアマゾンから購入しました。
漫画家、花輪和一さんが実際に体験した獄中生活を元にした作品。モノが少ないすっきりした部屋、規則正しい健康的な生活、思わず生唾を飲み込んでしまった毎日の献立の数々。不謹慎極まりないんだけど、年末のウルトラ激務な毎日を送ってる時にこの漫画を読んで思わず、この中の生活が羨ましくなってしまった。基本的には明るく?楽しめる内容なんだけど、時折シュールというか狂気というか。凄い闇も感じさせてくれた。刑務所の中がどんな感じなのかは伝わってきた。平常業務に戻りつつある日々。もう知るだけで結構です。