『騎手の一分』

藤田伸二 

講談社 

2013年5月発売


8時間前に終わった春競馬の総決算、宝塚記念。勝ったのはゴールドシップ。前走、圧倒的一番人気で惨敗した天皇賞のうっぷんを晴らす見事な勝利でした。それと同時にジェンティルドンナとフェノーメノに勝たれなくてホッとしたような気も。それはぶっちゃけまくったアニキのこの本を読んだから。 

 

競馬番長、藤田騎手の著書。決して悪い成績ではないけど、ここ数年は以前の大活躍に比べておとなし過ぎるかなぁと思ったりしていたんだけど、この本を読んで改めてその理由がはっきりした。「鞭を置く前に伝えておきたいこと」とまで言っているだけあって、今競馬界で起きている藤田騎手が思うことが赤裸々に語られている。ダービーの直前に出版された本なんだけど藤田騎手、武豊騎手&キズナの勝利を見てなにか感じてくれなかったかなぁ。武豊騎手が復活の狼煙をあげ始めただけに、ぜひそこに藤田騎手も加わっていってほしいと心から願っているんだけど…アニキみたいな個性的で魅力のある騎手はもう競馬界にほとんどいない。鞭を置くその日まで、しっかり応援させてもらいます!