川口葉子
メディアファクトリー
2012年2月発売
だいぶ前に図書館で借りて読んでいた。一杯のコーヒーに人生を注ぐ十四人のトップランナーたち。写真のレイアウトも覚えているし、本の流れも覚えている。どうしてもまた読みたくなったので今度はアマゾンで購入。とても印象深い一冊になった。
深煎りや浅煎り。フレンチプレスやハンドドリップなど。コーヒーの知識をある程度蓄えて再読したら、さらに楽しく本を読むことができた。ヒッピーなバリスタや寡黙なバリスタ。パンクなラテアーティストもいれば、生真面目な焙煎人など。登場してくる人は実に多種多様で様々。どういった経緯でコーヒーに関わる仕事を始めたのかを紹介しながら、著者の思い入れに満ちたガイドを絶妙にブレンド。さらっと読めるけど、内容はかなり濃厚。奇しくも本が出版されたのは2011年を経た後。単なるカフェ本じゃない、ポジティブな空気が全編に充満している。読みながらお店を検索してみたら、今も変わらず営業しているところばかり。店自体もそうだし、店選びのセンスにも脱帽です。今度は手放さずに持っておこう。