『マグロ船で学んだ人生哲学』

齊藤正明、腹肉ツヤ子

講談社

2010年7月発売


タイトルが気になってワンクリック。興味先行で内容も確認せずに購入したんだけど、これが結構大当たりな内容だった。大学の水産学部を卒業後、民間企業の研究所に勤めていた著者の齊藤正明さんがマグロの鮮度を落とさず持ち帰るための薬品開発のために大分県から出向するマグロ漁船に乗り込むところから話は始まる。ベースは漫画で後で詳しく解説、ライトな自己啓発本といった感じでとっても読みやすかった。マグロ船の面白いエピソードもたくさん紹介されていました。 

 

「借金のカタに乗せられる」「気の荒い漁師が大声で怒鳴り合いながらケンカしている」。ほぼ100%ネガティブなイメージ満載で船に乗り込んだ齊藤さんだったんだけど、いざ乗ってみるとなかなかどうして。労働環境は過酷、イカツイ漁師だらけの船上生活だけど、実に合理的で理にかなった考え方で彼らは全長20メートルの狭い空間の中で楽しくわきあいあいと仕事をしていました。海にゲロを撒き散らしながら齊藤さん、そんな漁師の人たちが教えてくれた金言をノートに書き留めていてくれていた。この本即効で使える!