『気まぐれ古書店紀行』

岡崎武志

工作舎

2006年2月発売


「女子の古本屋」と「古本道場」で一気にファンになった岡崎武志さん。この本もその勢いで図書館で借りて読みました。行ったことのない土地の、聞いたこともない古書店の、自分の知らない本の釣果報告が400ページも延々と…その当時は本の魅力が理解できず途中でギブアップ返却してしまってたけど。初めてお店に行った時からあったような気がする。岡山「古書五車堂」で購入。

 

「古本屋なう」とは絶対つぶやかないけど、数年前に忌み嫌っていた、どこに行ったかを写真に撮ってSNSにあげるような人間に自分もなってしまった…お店の当たり外れ、見当違いや間違い、そういうのも含めて楽しいネタになることを本で再確認したし、今ではわかる!共感しながら今度は読むことができた。自分のような素人に毛の生えたような行き当たりばったりではない、さらに行き当たりばったりな古書店の店頭ワゴンを漁る、誰が読んだか「均一小僧」。岡崎さんの一挙手一投足を今後も大いに参考にしていくつもりです。本の刊行から10年、師匠は古書店地図だったけど、自分はスマホに持ち替えて。師匠のように今日も街の本屋を攻める!

 

 

『本の街あるき NO. 11』