『将太の寿司2』

寺沢大介

講談社

2014年3月発売


エセ多読術をすっぱり断ち切って一冊の本を一途に読んでいます。ただし本と漫画は別腹。キンドルで購入。自分がお鮨屋さんへ行くようになったのは、早瀬圭一さんの「鮨に生きる男たち」を読んだのがきっかけだったんだけど、そもそもお寿司屋さんに興味を持つきっかけを与えてくれたのがこの漫画だった。 

 

「将太の寿司」は本当に寿司漫画の傑作だと思うんだけど、その続編となった「将太の寿司~全国大会編~」。現実感の無さ過ぎる展開の連続に、個人的にはここでどうも読む力がトーンダウンしてしまった…そして今回の新作。主人公が世代交代していたり、話の舞台が日本から世界へ飛躍したりしている。寿司対決の入り方や、泣かせるパターンが昔と一緒だったりしたので、警戒しながら読んでいたけど…良い感じ!絶妙のバランスで踏みとどまっている!今までの展開に絶妙にアクセントを加えてるのが新鮮に感じたのかも。人気漫画の今更の続編とか、基本的には大嫌いなんだけど、それでもこの内容には非常に好感が持てました。後はまた極限の寿司対決みたいにならないことを祈るのみ!