『考え方のコツ』

松浦弥太郎

朝日新聞出版

2014年11月発売


何度か見かけていた本だけど、本屋のこんな一等地、しかもこんなに大々的に展開されているのは初めて見た。「2016年2017年全国でこの本を一番売ったのは金高堂書店本店です!!」。お店でアピールを続けていたら爆発的に売れ、版元さんがこんな帯まで作成してくれたとのこと。大好きな作家。もちろん自分もこのアピールに見事に感化された。高知の「金高堂書店」で購入。

 

著書は今まで何冊か読んでいるけど、その中でも最も手厳しかった一冊。「知らないことを調べない」。時折禅問答というか。思わず体をのけぞってしまうような息苦しさに何度か襲われた。思考や想像、コミュニケーション。ある意味、形に残らない漠然としたテーマが並んでいるといえば並んでいる。普通の人が感覚だったり、偶然でどうにかこうにか上手くいったりいかなかったりというのを的確に言語化。それらに対して事前にきちんと準備、どんな時にも対応出来るコツを沢山紹介したのがこの本。決してただただ、前向きになれて心地良い気分になれるような一冊でもなかった。ずばりのことを言われてるから、耳が痛いだけというのが本音なんですけど……変わるぞ俺は。

 

 

『本の街あるき NO. 77』