小林聡美、平野恵理子
幻冬舎
2003年8月発売
小林聡美さんが好きな母から借りて読んだ。女優としての活躍はもちろん、エッセイストとしてもたくさんの著書がある小林さん。本書は記念すべき小林さんの初エッセイです。
「サボテンのおなら」。不思議なタイトルだけど、由来はサボテンのおならのように中味のないことから…だそう。もうとにかく自由奔放!エッセイとはいえ、何の前置きもなく、冒頭いきなりメキシコの犬の話しから始まるくらい。本は小林さんがメキシコに旅行に行って感じた・思ったことを写真、手書きのイラスト(平野恵理子さん作)をたっぷり添えて自由気ままに書き綴っている。本には特に物語のようなものはないんだけど、ガイドブックとは一味違う、すごくリアルなメキシコの人、料理、犬、猫、生活、建物、街並みなどが紹介されていた。小林さんがメキシコの旅を満喫しているのはもう十二分に伝わってくるんだけど、それを押し付けがましくメキシコ最高!と言ってこないところも好感度大。あと、本の中の写真もかわいらしいんだけど、最近CMなどで見かける小林さんも、お若くてかわいらしい。素敵な年齢の重ね方をしてる人だなと思いました。