『オテル モル』

栗田有起 

集英社 

2005年3月発売


ブックディレクター、内沼晋太郎さんの著書「本の未来をつくる仕事/仕事の未来をつくる本」の中で紹介されていた本。チェックはしていたんだけど、探すつもりで行ってない図書館で偶然ポンと目に入ってきたので感激してすぐに借りた。本田希里は23歳、普通高校卒業。就職の経験もなしでここ一年はアルバイトすらしていない。現在は双子の妹の子供の面倒を見ながら一緒に暮らしている。趣味はダンス。将来、家を出ることを目標に就職を決意、ホテルのフロントデスクの面接を受けることに。「オテル・ド・モル・ドルモン・ビアン」。そのホテルは地下にあるという。最下階は13階、客室は99ある。しあわせな眠りを提供する不思議なホテルの物語。 

 

読みやすく面白かった本なんだけど、自分的には「さぁ、これから面白くなっていくぞ」というところで本が終わってしまった。普段小説を読み慣れていない自分にとってはこういう終わり方は消化不良で。とりあえず、話しにでてくる男が最悪最低。ここの部分、なんとかならなかったのか…こういうことを考えてしまうのも、まだまだ読書力が足りない証拠なのか…