『競馬1本でメシを食う技術』

上野誠 

ベストセラーズ 

2009年9月発売


万単位の配当があった思い出はというと、ジャングルポケット→ダンツフレームの馬連・01年のダービー、アサクサキングスの単勝・07年の菊花賞、アドマイヤムーン→ポップロックの馬連・07年のジャパンカップ。わずかこれくらい。中学生の頃から競馬を見ていた自分にとって競馬はスポーツを見るような感じで、ギャンブルっていう意識がまったくありません。 

 

そんな自分とはまさに正反対の馬券の買い方をされているのが本の著者の上野誠さん。もう本当に競馬狂と言ってもいいくらい馬券を買い続けている。しかもそこから自らの職を捨て馬券生活者、馬券で食っていくことに決めたんだから目も当てられない。本はそんな上野さんの競馬1本でメシを食う技術をふんだんに書き記した一冊。3連単なんかの高額配当が見込めるハイリスクな馬券には一切手を出さず、必ず勝てると見込めるレースの馬券だけきっちり買う。巷で溢れに溢れている馬券で儲かるなんて夢みたいな記述は一切なし。超堅実な事しか書かれていない。読めば馬券を買うこと自体が確実につまらなくなること請け合いです。