『ニューヨーク竹寿司物語』

松本紘宇 

朝日新聞社

1995年5月発売


「寿司」という文字を見ただけで反応してしまうんだと久しぶりに再確認。図書館でぼーっと本棚を見ていたら偶然この文字が目に飛び込んできて、気付けば小脇に抱えていた。中身もまったく確かめないで手に取った一冊。本の著者の松本紘宇さん、東大農学部を卒業後にサッポロビールへ入社。順風満帆なサラリーマン生活を送っているも、生来の放浪癖が目を覚ましてしまい会社を脱サラ。当時の外貨持ち出し上限の500ドルを持って単身アメリカへ、1970年からレストランで仕入れ係として働き始めます。 

 

感想を書きながら頭を悩ませていたことがあったんだけど、それはこの本が分類しにくいなということ。松本さんが創業した寿司店の話ももちろん出てくるし、それを出店してからのビジネスに関する話も出てくるし。個人的にはもっともっとお店がどんなお寿司を出すのか知りたかったけど、寿司目的だったのにアメリカの70年代・80年代の食文化や、経済の歴史や変化も同時に知ることができました。