『龍馬は生きていた』

加来耕三

潮出版社

2017年10月発売


坂本龍馬誕生地から目と鼻の先の場所にある「日新館書店」で購入。著者、加来耕三さんのサイン入り。坂本龍馬は暗殺されたと当たり前のように刷り込まれているけど、誰か坂本龍馬が暗殺されたところを見た人がいるのか?いや、実際にあったのかもしれないけど、実際に見た人は少なくともこの世には誰もいない。そもそも、伝えられてきたことがほんとかどうかを確かめる手段など極論を言えばないはず…疑いだしたらキリがなくなってきた…本はタイトルの通り、坂本龍馬が実際には暗殺されていなかった設定で展開される歴史シミュレーション小説。

 

近江屋事件からもったいぶらずに、間髪入れずに歴史にメスを入れていくところが潔い。当然、龍馬が生きていたことによって、その後の歴史の流れに変化も派生。ただ歴史に疎い自分は特に中盤、どこが史実でどこが創作なのかがまったくもってわからなくなっていった。ある意味、おいしい思いができたといえばできたような気がする。龍馬がどうなっているかは本を読んでからのお楽しみ。小説を読んでる間、頭の中はずっと幕末にいた。龍馬は確かに生きていた。こっちが史実であっても何らおかしなことはない。

 

 

『本の街あるき 2018年6月 ❶』