城アラキ、長友健篩
集英社
2004年12月発売
「バーテンダー」。よくコンビニで新刊が出るたびに目にしていたので、そんな漫画があるのは知っていた。普段お酒はビールくらいしか飲まないし、バーなんか生まれてこのかた一度も行ったことなんかないけど、この漫画はこんな人間でも全然楽しめる!読んでいくとそこには、自分のイメージとは「いい意味で」ちょっと違った、お洒落でスタイリッシュだけど、バーテンダーとお客、人間同士の温かい心の交流もある、そんな楽しそうな世界がありました。
フランスの一流ホテルバーに勤務していた佐々倉溜、26歳。彼が作るお酒は通称「神のグラス」と呼ばれている。そんな彼が理由あって帰国、日本のバーで働き始めるのだけど……毎回ではないけど、基本一話完結のような感じでとても軽快に読める。そして、そこにでてくるお酒が本当に見事に話に花を添えて盛り上げてくれます。実に緻密に考えられている話、読み終わった後の読後感も二日酔いなど全くなく、すごくさわやか。ストーリー物だけどちょくちょく読み返している。素晴らしく面白い漫画だと思う。