『最低で最高の本屋』

松浦弥太郎

DAI-X出版

2003年2月発売


「100冊の本を読むよりも、よい本を100回読む」。何冊も著書を読んでいるので、どの本に書いてあるのか、もう見つけられない。この言葉を聞いたのは一度だけではないような気もするし。だからなのか、ずっと記憶にこびりついている言葉。グラシン紙にまで包んで大切に持っている一冊。読んでいることは確実なのに、なぜか感想も書いていない。アマゾンに2014年に購入した履歴があった。

 

松浦弥太郎が何者か知りたかったら、まずはこの本を手に取ればいいと思う。生い立ちから「COW BOOKS」のことまで。幅広く語ってくれている。「就職しないで生きるには?」。読み直せば、記憶の断片が刺激されて当時の思いが蘇る。本を手に入れたときに、まさに就職をしないで生きていたから、やはりその部分を中心に読んでいた。今はもう就職してしまっているから、それほどこの部分には集中しなかった。今回は松浦さんの文章の書き方に注目して読んだ。時間が経過すれば、自分勝手なアンテナに引っかかる箇所が必ずまた出てくるはず。それを考えると、今から再読するのが楽しみで仕方ない。よい本を100回読むっていうことの意味が初めてわかった。

 

 

『本の街あるき 2015年7月』