『アバウト』


「会社都合に振り回されない生き方をしたい」。マイケル・ジャクソンのフィギュアがワゴンから突然無くなった一ヶ月後に、自分が働いていたCDショップが閉店した。順風満帆だとは思っていなかったけど、それでも一生働こうと思っていた職場。まさかここがなくなるとは思わなかった。折しも独立の夢だけ抱えて、仕事以外で稼いだりもしていたから丁度いい。しっかり閉店を見届けてから、定職に就かずにしばらくいろんな構想を練ったりしていました。

 

パチンコやら株をやりながら、結局どうなったかというと。一人で稼ぐことの大変さ、会社に属していないということの自由さより精神的な辛さを痛いほど身にしみて感じた数年間だった。起業に向いてないということ、時期を同じくして急激に発達していくSNS。いつでも開くことができる、好きな本を並べることができる、維持費もゼロ。仕事をしている時からコツコツ続けていたブログに自分の店を持っているかのような感覚に自然になっていった。当面はずっと、このブログが自分の店代わり。ブログをしている以上の思いがもしも芽生えたら…本屋を始めようとするかもしれません。