『女たちよ!』

伊丹十三 

新潮社 

2005年3月発売


積読本の過剰供給をストップ。ようやく自分の積読本を消化し始めた。いつ買ったのかも忘れてしまったくらい、随分前に買った本だけど、先日お店へ行って確認しました。岡山「古書五車堂」で購入。もちろん、昔の本ということはわかっていたけど、池澤夏樹さんの解説を読んで軽い衝撃を受けた。最初に刊行されたのは1968年!?人類がまだ月面に着陸してもいない。ビートルズがまだ現役だった頃に刊行された作品。 

 

スパゲッティのおいしい召し上がり方、チーズについた指のあと、サラダにおける本格。伊丹さん、やっぱりグルメな人だなあと思いながら読んではいたけど、なんたって1968年!この時代にここまでホンモノを知っていた日本人が果たしてどれくらいいただろうか。様々なテーマが満載のエッセイ集だけど、大まかに話に流れがあるのも一緒に付いて行きやすくて読みやすい。テンポの良い、そしてさらっとつけた見事なオチの数々には思わずため息が漏れました。時代背景を横目に再読すると興奮度がさらに増しそうだ。