『酒食生活』

山口瞳 

角川春樹事務所 

2005年2月発売


週一回、仕事帰りに食事とバーへ。最近自分が楽しみにしていること。当初は毎回行ったことのないお店に行くことを一つのルールに決めていたんだけど、最近は同じお店に連続して行くようになりました。完全アウェイの緊張感も楽しいけど、少しずつお店の人との気心が知れていく楽しさも知ったから。 

 

どこで買ったのかを失念してしまうくらい、長いこと積読していた一冊。山口瞳さんの本を読むのは二冊目。今までの本からの再録で評価を落としている本書みたいなんだけど、山口さんの文章のテンポにも入りやすかったし、以前読んだ「行きつけの店」で印象に残っていた部分が新鮮な気持ちで再読もできたので、個人的には大満足の内容だった。山口さんの著書をほとんど読んでないので「酒の話」「礼儀作法」の話が勉強になったし、とても楽しかった。やっぱり口が悪いなと思った山口さんの人柄だったんだけど、今回でますます好きになった。行きつけの良さ、本でも実感させてもらいました。