植島啓司
集英社
2007年10月発売
その本がどんな本なのか、その場で聞くことができる。ここ最近本屋に行くと、このやり取りがお店に行く何よりの楽しみになっているんじゃないかと思うようになった。今年に入って岡山の「ミルブックス」で購入。宗教人類学者、植島啓司さんの著書。店主の方が植島さんを知っておられるなど、本を読みたいと思わせてくれるには十分なエピソードを沢山話してくださいました。これがお店に行く醍醐味だ!
偶然のしくみを知ることから始める、幸せに生きるための新しい方法論。読み始めると、とにかく一見硬そうな印象を受けた。「世の中にはどうにもならないこともある」「たかが確率、されど確率」など、文章のトーンも一貫して終始クール。だけど、どこか読み手に優しいなと感じるような箇所があって、読んでて思わずグッときたりもした。「思いは全部どこかで繋がっている」、第5章の中でとても勉強になったある話があって、本を読んでから参考にしたりしている。冷たいような優しいような、現実的なようなスピリチュアルなような…とにかく植島さんの世界観に引き込まれました。
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