『15歳のコーヒー屋さん』

岩野響

KADOKAWA

2017年12月発売


テレビで特集されているのをちらっと見た。そこからさらに興味を持ってかれずにいたけど、先日読んだ「CASA BRUTUS 2018年 4月号」で紹介されていた。ホームページはセンスに溢れているし、大坊勝次さんとも面識があるらしい。どうにも人気になりそうな気配がプンプンする。今度はもうスルーできず。倉敷「廣文館」で購入。発達障害。なんとなくは知ってる。本は10歳でアスペルガー症候群と診断された岩野響君のこれまでのこと。

 

「何か役に立つことぐらいしなくちゃ」。決して逃げたわけじゃない。それに対して、ご家族のサポートも、なんでも手取り足取りではなくて、彼自身を独り立ちさせようというのが、本を読む前の勝手なイメージとは少し違った。できないことはできない。簡単なようで、この判断を下すのはとても難しいことだと思う。そこから新たに別の道を模索してる様子は、障害とかに関係なく、すごい前向きで行動力があると思ったし、読んでいて勇気が湧いた。本に不満があるなら一つだけ。「ホライズンラボ」のことをもっともっと詳しく知りたくなってしまった。コーヒーの味は、近いうちに取り寄せて確かめてみるつもりです。