谷原誠
文響社
2016年9月発売
高知「金高堂書店」の真向かい。「島内書店」で購入。悪癖というか…自分が良いと思ったことは、無意識に人に押しつけてしまうクセがある。しかも押しつけるのは決まって、黙って話を聞いてくれる優しい人。調子に乗って、気づかないうちに人を不快にさせていることに最近気づいた。いや、気づかせてもらった。もう人を動かすようなことはしたくないけど、ポジティブな会話術は身につけたい。そんな一心で手に取った一冊。
弁護士の方が書かれた本。「先生は勝って嬉しいでしょうが、私がどんな気持ちでいるかわかりますか?」。ご自身の過去の失敗を吐露していたり、感情満載なのかと思ったら、これがまた非常にドライなトーンで一貫していた。冒頭は難しそうな言葉が並んでいたけど、よく噛み砕いて読んでいったら書かれているのは至極当然のことばかり。でもそれができていない。海外の哲学者の言葉をよく引用していると思ったら、相手に投げかける質問から、次第に内面への質問へと本の内容は変化。最後には、この本自体が海外の哲学者が書いてるような雰囲気になっていた。変えようと思ってはダメだということ。やはり自分が変わらなければ相手も変えられない。
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