『わたしの小さな古本屋』

田中美穂 

洋泉社

2012年1月発売


岡山県倉敷市にある古本屋「蟲文庫」。女性店主の田中美穂さんがお店を切り盛りされている。約10坪の店内に、文学や自然科学の本などが丁寧に納められていて。何度かお店にお邪魔させてもらったことがあるけど、本を見てると猫が店内を散歩してたり。そんな不思議な雰囲気の素敵なお店。美観地区と呼ばれる、倉敷市の中では観光地でもおなじみの場所の中にお店はある。本は発売してからすぐにお店に買いに行かせてもらいました。 

 

先日感想を書いた、内沼晋太郎さんの「本の未来をつくる仕事/仕事の未来をつくる本」。ざっくり言うと好きなことを仕事にするための方法。そんなことも書かれているんだけど、田中さんはまさにそれを体現した人だと思う。高校卒業後しばらくして100万円を元手に古本屋を開業、アルバイトをしながらお店を維持。本にはそんな時の話を含めた蟲文庫の色々なエピソードが書かれています。やっぱり好きなことがあると、どんなことでも頑張れるんだ。